家族交流会〜高次脳機能障害についての理解、悩みの共有を〜

こんにちは！家族教室プロジェクトチームです。今年度、初回の家族交流会を6月6日に開催しました。
今回は、失語症を中心に悩みを抱えておられるご家族2組と、リハビリスタッフ3名で、目には見えにくい後遺症の1つである高次脳機能障害についてお話させて頂きました。

交流会では言語聴覚士から高次脳機能障害の症状や対応の仕方を簡単に、分かりやすい説明をさせて頂きました。話を聞いて頂いている中で、実際に困っていた症状と説明とを照らし合わせながら、頷いたり、新たな発見があったりと理解を深めて頂けることが出来たかなと思います。その後、始めは緊張した面持ちではあったものの、互いの悩みを話し合い、情報交換することができました。時には涙し、笑顔になり、話も盛り上がり・・・参加されたご家族から、「同じ悩みを持っている人が居て、ほっとした」「安心した」という言葉を頂くことができました。私たちリハビリスタッフは、日々の関わりの中で病気の説明をしたり、一緒に悩みを解決するために試行錯誤することは出来ても、同じ悩みを同じ思いで共有することが難しいです。しかし、これを機会に交流が深まったのは、日々の励みになったり、思い込んでいたものがスッキリしたり、新たな相談相手が増えたり、悩みを共有できた良い場になったからではないかと思います。私たちスタッフもご家族の不安、悩みを知ることができ、とても貴重な時間となりました。
次回は9月に予定しています！これからも、患者さんを支えるご家族に対しての支援も積極的に行っていこうと思っています。悩みを抱え過ぎず、ちょっとした悩みでも相談し合える機会を作り、共有していければと思います。

作業療法士　辻　由依