おうみリハビリだより

近江温泉病院 総合リハヒリテーションセンターの回復期リハ病棟・介護医療院・医療療養病棟・認知症治療病棟・ 近江デイリハセンターの理学療法・作業療法・言語聴覚療法の紹介

言語聴覚士(ST)の摂食嚥下障害のお仕事について

今回のブログでは、

 

言語聴覚士(ST)の摂食嚥下障害のお仕事についてお話しさせて頂きたいと思います。

 

今回は回復期・生活期での取り組みをご紹介します。

 

摂食・嚥下障害といっても原因は様々です。飲み込むことが難しい方、飲み込むことはできるが食物の認識ができない、食欲不振などがあります。

飲み込むことが難しい方には、嚥下造影(VF)を実施し、機能的な問題から検討していきます。また食物の認識が難しい方や食欲不振の方には、食事しやすい環境の設定、好まれるものを提供するなどのあらゆる視点から工夫を行なっています。家で使用していた馴染みの食器を持ってきて頂いたり、ご家族に好まれるものや市販の食品をおすすめして頂くなど、ご協力の下取り組んでいます。

 

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回復期リハビリ病棟から介護医療院へ転棟される患者さんについては、各病棟スタッフ間で引き継ぎを行います。事前に食事やリハビリ場面を見学し、情報共有を行い、途切れなくリハビリやケアが継続できるように努めています。病棟での生活の中でリハビリ練習を組み込みながら、食事の形態や量・摂取方法を検討し自力で食事を全量摂取に至ることができた方がいらっしゃいます。

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今後もより良く、その方らしく過ごせるように、食事の援助をしていきたいと思っています。