介護医療院・恒例の田んぼ作業の紹介(田植え、そして稲刈り、脱穀)
今年も、立春をすぎ、雪解けともに少しずつ春の気配を感じていく日々になりました。
立春は、農業行事の目安となる二十四節気の始まりの日。当院で農業といえば、畑と共に、実はお米も栽培しています。それらは、介護医療院なとで長期の入所で過ごしておられる方々の日常を彩っています。
昨年5月某日……ゴールデンウィークも終わり、介護医療院の季節行事である『田植え・稲刈り』。
農業しておられた皆さんをお招きし、お手伝いいただくとともに、大先輩として農業の経験のない作業療法士にも稲の植え方を教えていただ実施しています。
お日柄も良く、熱中症対策に麦わら帽子をかぶっていざ!
美味しいお米になるように一束ずつ手作業で植えていきます。
「昔は全部手作業でしてたんや」
「今は機械があるから便利になったなぁ」と皆さんしみじみ思い出されていました。
毎年、この田植え行事に参加されている方も……!
だんだんと視力が衰えていく中でも、稲の匂いを嗅いだり、土の感触を楽しんだり、陽の光を感じたりしていただいています。そして作業療法士の支援の下、稲を持っていただき土まで誘導しながら一緒に植えていきます。
そして厳しい夏や台風などの雨風を乗り越え……
すくすくと育った稲穂たちをいざ収穫!
鎌を手にするとこの真剣な表情!釜の使い方はみなさんさすがお手の物です。
昔取った杵柄ですね!
昨年は例年以上の豊作でした。
そしてそして……稲刈りのあとは脱穀作業も手作業で行っていきます。
細かい作業は主婦のみなさんにおまかせさせていただきました…ありがとうございます!
一つ一つ手で取っていくのは大変なので、お椀を使ってぷちぷちぷちっと稲から米だけを取っていきます。手の動きづらさを訴えられていた方も「これなら楽でいいな」と、とても好評でした。
出来たお米は何にしましょう?と聞くと
「おにぎりがええな!」「具は何にしよう?」と和気あいあいと計画を立てておられました。
さぁ・・このお米は何の料理になるでしょうか?みなさんと一緒に計画しています。
さあ・・今年も、待ち遠しいですね・・・。
介護医療院
作業療法士 松下美里