おうみリハビリだより

近江温泉病院 総合リハヒリテーションセンターの回復期リハ病棟・介護医療院・医療療養病棟・認知症治療病棟・ 近江デイリハセンターの理学療法・作業療法・言語聴覚療法の紹介

「ココロの装具」に感謝・・・!  回復期入院患者さんの・・ショートエッセイ

今はすでに、退院された患者さんが、退院前にエッセイを寄せてくれましたので・・紹介させていただきます・・・・・・・・。
昨年2011年夏、むかし住み慣れた地域の夜祭にひとりでブラリと懐かしみに行ったお祭りも終わり祭りの後の静けさの寂しさをあじわいたくないのともにいつもの片頭痛も加わり家路を急いだ・・・・無事自宅にたどり着きガレージに車を停め助手席の足元に置いてあった靴を取ろうと、うつむいた時、ゆだれが垂れた「くち緩ッ!」と思いながらも目的の靴を持ちドアの外に置き・・・履こうとまず右足から、次、ひだ左、アレッ?定まらない磁石の同極かのように左足が靴口を避けるようにも感じた。
「なにやってんねん!靴の口につま先をいれるだけやろ!」と左足に苛立ちながらも、どれぐらいの時間この靴と奮闘しただろう?やっと左の靴に足が入った。が、、、
と同時に向かいの家のガレージめがけ突進?倒れ込んで行った思えば車内灯を消すときも左手では消しきれず舌うちしつ、難なく右手の参入だったなと。幾度となく立ち上がる努力はした。なぜかというとガチン!という火花でも散るような感覚をいまでも憶えている。立ってあ立ち上がれない這うこともできないので丸太のようにゴロゴロと自宅の門まで転がりなんとかたどりつき植木鉢に刺してあった棒で門扉を叩き続けようやく家族に発見された。「左の手足の自由が失われてる?」とはかおもわなかった。なぜなら、家族が「今救急車呼んだから」のことばに、救急車より霊媒師呼べ!と口走っていたという。まさか脳出血だとは思いもしなかったし左手足が動かないのは何かにとり憑かれたに違いないとおおもっていたのが正直なところです。前触れもなく突然やってきましたこれが脳出血 の始まりだった。。。といってもあとのことは救急車の車内で血圧測定されていたことぐらいで殆ど憶えていない。たしか上が193だったかな?気がついたときには病院のベットの上そのとき手足が動いたか?動かなかったかも憶えてない(間違いなく動いていなかったでしょうが)覚えていない間の事は、家族から聞きました。後日・・病院に搬送はされたが血圧が異常に高く手術できず、丸2日かけ薬で血圧を下げ搬送から2日後に手術。
脳が2日間が圧迫されていた代償が現在に至ってます

そして今、ここ近江温泉病院にリハビリ治療のため入院しています。

ある日装具療法の研修会での歩行の依頼を受けこんな自分で役にたてるならとよろこんで引き受けました。

モデルウォークできていたか否かは別としまして
実際仕事時間も終わり、すっかり暗くなった、リハビリ室で本当にたくさんのリハビリの先生たちが真剣に研修されており
私たち患者の知らないところでもこのように、一生懸命になってくださっているのかと
感謝、感謝してもしきれない想いになりました
リハビリ室の片隅の掲示板には研修会等、の日時や、発表者の先生の名前が表記されているのに気付き見るたび・・こころあたたまります。当初トイレどころか車椅子への移乗すら看護師さんのトランスなしでは全くダメでした。現在では、装具装着して杖での歩行、独歩で自立とまで回復してきました。・・足の装具は今後必要なくなるかもですが、・・・・・
この「ココロの装具」は、いつまでも外すことなく何事も諦めず怠らず頑張っていこうと固く決意しました(継続はチカラ!)

・・私が発病し、倒れたのは昨年夏の終わりで,今は、辺り一面、銀世界の真冬です
昨年暮れのクリスマスの日もリハビリの先生たち全員での合唱、歌をのプレゼントを頂きました。
日々忙しいなか、練習等してくださったんだろうなと想うとこれまた感謝。自然と嬉しい涙が溢れ出てとまりませんでした。
 またこちら患者の都合だけで外出や外泊を決めても、スケジュール帳を開き敏速に調整もしてくださるのですが・・・そのギッシリ書き込まれたスケジュール帳を見たとき「こっちの都合なのに・・・いつも私たち患者のことを最優先に考えてもらって・・・」と申し訳ない気持ち、いや、感謝でいっぱいになります。いますこしずつでも歩けるようにんなってきているのも足に装着している装具よりもこういった先生たちからいただいている「ココロ」の装具のおかげだと感謝のまいにちです。(無形の効果は無限→絶大)世の中にはリハビリをうけたくても受けられないひともおられ、「ココロ」の装具」が必要な方は、たくさんおられると思います

このような素晴らしい経験や想いをした私が今度自分が次の人へと専門医療を志すのは妥当?普通なのでしょうが、
いまの先生方はナゼ?とふと思い、是非知りたい!と思ったた私は、まだまだココロの装具を強化したいという最強の貪欲者なのかも。。。(笑)