おうみリハビリだより

近江温泉病院 総合リハヒリテーションセンターの回復期リハ病棟・介護医療院・医療療養病棟・認知症治療病棟・ 近江デイリハセンターの理学療法・作業療法・言語聴覚療法の紹介

残暑お見舞い申し上げます!!! 介護療養病棟 「おたっしゃクラブ」です

 お盆を過ぎ、9月にはいりましたが、まだまだ蒸し暑い日が続きますね。
当院介護療養病棟では、先月から月に1回「おたっしゃクラブ」という集団での活動を行なっています。8月は「ミニ納涼祭」ということでヨーヨー釣りとスイカ割りを行いました。

 今回の取り組みでは人数は限られていましたが、OT室の台所でテーブルを囲みワイワイととても楽しい時間を過ごすことができました。

 人は生まれた時からいろいろな集団を通して育ちます。生涯を通して、さまざまな形で他者とふれあい支えあい、必要とされて生きる社会的な存在です。年齢をかさね、病気などで長期間入院生活を送っておられる患者様は、家や住みなれた地域を離れ、家族・友人知人など自分の居場所だった集団との関わりもどうしても希薄になってきます。個別のリハビリももちろん大切ですが、集団活動を通して身体機能の維持と同時に患者様の生活にもっと楽しい時間や人との関わりを提供できないか考え、この取り組みがスタートしました。
人との関わりの中で「楽しい!」「おもしろい!」と感じてもらい、自分から身体を動かしたり、他者や自分自身への関心を高めてもらう目的で行ったのですが、患者様の普段みられない笑顔や動作を目の当たりにし、驚きと喜びで私たち療法士も元気をもらいました。「また来年もしたい。」との感想が聞かれたり、患者様同士が気遣う場面がみられたり、普段は翌日には記憶が残っていない患者様もしっかり覚えておられたり…。

 今後も月に1回ではありますが、介護療養病棟の療法士みんなでアイデアを出し合い、「おたっしゃクラブ」の活動が定着するようがんばっていきたいと思います。今後はビデオ鑑賞会やお茶会、散歩会なども検討中です。