おうみリハビリだより

近江温泉病院 総合リハヒリテーションセンターの回復期リハ病棟・介護医療院・医療療養病棟・認知症治療病棟・ 近江デイリハセンターの理学療法・作業療法・言語聴覚療法の紹介

作業療法に関する啓発イベント“作業療法へのいざない”に当院からも参加いたしました!

 東近江圏域の作業療法士の仲間たちとの合同啓発イベント「作業療法へのいざない」が能登川図書館にて開催されました。今年で8年目になりました。今年は、能登川図書館の横にある、能登川博物館掲示スペースをお借りしました。

 このイベントは、作業療法士がどのような仕事であるのか、それぞれのエピソードを通して知って頂ける内容になっています。中学生や、高校生の皆さんの進路を考える際の参考にしてければと考えています。また、市民の皆様にも、なにか困りごとがあった時、作業療法士にはどんなことを期待すればいいのかを知って頂ける機会になると思います。

 作業療法士が使う作業とは、英語でoccupation(オキュペイション)と訳されます。語源は占有すること・占める事という意味を持っています。自分の時間を占める意味のある活動を「作業」と読んでおり、自分のしたいこと、しなければいけないこと、周囲から期待されていることを意味します。皆さんにとって、どんなことをしている時に楽しさや、充実感がありますか?人それぞれ違うからこそ、オーダーメイドの作業療法が必要とされています。

作業療法の中で出来上がる作品と、その作品がどのような背景のもと仕上がったのかを説明しています。作品を作ったり、調理や、趣味活動を練習する背景には、様々な背景があります。

まず、クライエントの生活や、今までの人生の歴史、現在の病状、好きなこと、したいこと等の情報を把握してクライエントの全体像をイメージします。そして、どのような方法でリハビリを進めていくか、一緒に活動を選択して実施していきます。初めてチャレンジしたことに成功して自信を取り戻したり、今までできていた当たり前の生活を再獲得したり。「作業」をすることによる副産物は沢山溢れてきます。作業療法のダイナミックな効果をご紹介させていただきました。

 

掲示されている、各事業所さんからの作品を見るだけでも、ワクワクしました。来年もこちらに事例を発表できるように、学びを続けていきたいと思います。

 

 

作業療法士 西山亜由美

 

 

過去の作業療法のいざないについてのブログはこちらから

作業療法へのいざない・・・当院作業療法ストーリーパネルの紹介 - おうみリハビリだより (hatenablog.com)

今年も、リハビリテーション-作業療法への誘い!縮小して開催。 - おうみリハビリだより (hatenablog.com)

 

 

福利厚生の新プランとして業務後に職員対象のヨガを行っています!

 チームワークが大切な医療現場。なかなか仕事以外のコミュニケーションを図る機会も少なくなっているご時世ですが、そんな現状をどうにか楽しく乗り切りたいと企画したのが、このヨガ企画です。

 ヨガインストラクターの資格を持つ元職員と現在デイリハ・訪問リハ担当の作業療法士西山が、講師を担当しています。月に2回業務後にクラスを実施しています。

 参加者の皆さんが、コミュニケーションをとれるように、自己紹介をしてから和やかにストレッチを始めます。プログラムは、腰痛予防になるようにお腹の筋力を付ける筋トレの要素を入れたり、ちょっとバランス感覚が必要なチャレンジポーズを入れたりと皆で和気あいあいと取り組んでいます。

 呼吸をしっかりと繰り返しながら、今、ここに集中するため、瞑想のような効果もあるヨガ。心の不調を整えるのにも役立ちます。じっくり自分だけに使う時間は、贅沢な時間です。

 

 参加者からは、「スッキリ気持よくて、仕事の疲れが吹き飛びました!」とお声を頂いています。仲間作りとリフレッシュをしながら楽しくお仕事を頑張りたいです。

 

 

作業療法士 西山亜由美

 

( ヨガ企画は、当院の福利厚生事業として、継続して開催しています。 )

 

作業療法士を志す学生さんへ 作業療法士の仕事の一部をご紹介!

  私たち作業療法士は、入院されている方やご自宅で生活されている方に「日常生活の自立に向けて」や「役割の再獲得」など、その方が「できるようになりたいこと」「できる必要があること」「期待されること」を目標に作業療法を行います。

 「リハビリテーション」や「作業療法」というと、その方に直接関わらせていただく時間だけのように思われる方がいるかもしれません。しかし、私たち作業療法士は皆さんに直接関わる時間はもちろん、その時間のための下準備として行っていることがあります。今回はそんな作業療法士の仕事の一部をご紹介したいと思います!

 

 私たち作業療法士は、一人ひとりに寄り添って作業療法のプログラムを考えています。

 そのプログラム内容は身体の機能のこと、身の回りの生活や就労のこと、余暇活動のことなど多岐にわたります。

 例えば、若い頃から手芸が好きで長年続けていたけれど、病気の症状によりうまく指が動かせず、毛糸を切るはさみが使いにくくなった方がおられます。

 「指はうまく動かせないけど、それでも手芸は続けたい!」

 作業療法士はその思いに寄り添い、直接の関わりの中で指のストレッチや運動を一緒に行ったり、手芸をするときの姿勢を整えたり、作る作品の難易度を調整したりします。そしてさらに、その方の指の動かせる力で使いやすいようにはさみの改良をしたりして、大切な作業の継続を支援します。

 ここで下準備です。直接関わる時間以外に、どんな形のはさみならその方が使いやすいか、どんな大きさがいいか、はさみによっての切れ味はどうかなど、数種類のはさみを実際に使い比べ、さらに持ち手に工夫を加えます。

 そして、工夫を加えたはさみを直接関わる時間に実際に使っていただき、さらに再調整を加えることもあります。

 このように、実際に皆さんに関わる時間に向けて、下準備として行っていることが実はたくさんあり、この試行錯誤をしていくことも作業療法士の仕事の面白さの1つではないかと私は感じています。

 

 

(樹脂を使って試行錯誤を繰り返したはさみ)

 

  これから作業療法士を志す方や、他の職業を志す方でもそれぞれのお仕事には見える部分と見えない部分があると思います。様々なお仕事の見えない部分まで見ようとすると、そのお仕事のより面白い部分が発見できるかもしれませんね!

 

作業療法士  津田 美礼

 

夏の思い出・・・・七夕~皆さんの願いが叶いますように~

すっかり季節も秋・・晩秋へと向かっているような寒さです。

 

夏の活動を振り返り、大切な記事を振り返り大切な記事を掲載できずにいることに気が付きました。・・・・・季節は夏・・・7月も終わり、8月もすでに中旬となった頃の記事です・・・少し懐かしんで書いてみます。

★★★

当センターでは、みなさんの願いが込められた短冊を、七夕の日に近くの神社へ納めています。毎年のことですが、神社へ行ってみると、さまざな笹飾りであふれています。願い事を笹に込める七夕・・・・自身のこと、家族のこと、友人のこと、同じような境遇の方への思い・・・・さまざまな思いであふれたこの空間に身を置くと、心が、引き締まる思いです。

 

 

皆さんの願いが叶いますように・・

作業療法士 佐藤茉有 神保帆束 福本陽平

2022年度新たにフレッシュなスタッフを加え!皆さんを支援します。

総合リハビリテーションセンター セラピストPTOTST....71名❗️今年度も皆さんのリハビリテーションを支援します❗️

写真は、4月8日の出勤者です。回復期のスタッフは365日シフト勤務のため10名程度は休み....全員写真とはなりませんでした❗️

子育て中の学会発表

子育て中のSTが・・・各学会で演題発表を行いました。

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2021.11.18~19  リハビリテーション・ケア合同研究大会兵庫2021

「コロナ禍における入院中嚥下指導の課題~訪問リハビリからの視点~」 阪下 浩平

 

2022.1.15~16 第11回日本リハビリテーション栄養学会学術集会

「多職種でリハ栄養モニタリングを実施し、在宅復帰に至った低栄養・重度嚥下障害の一例 」岩本 徹

 

2021.2.3~4 第9回慢性期リハビリテーション学会

「様々な事業所との連携を図り職場復帰に至った失語症の1例」 上田 麻美

 

 

 昨年よりコロナ禍の影響で学会がオンライン&オンデマンド&ハイブリッド形式での開催が多くなりました。育児もあり宿泊の必要がある遠方での学会参加は諦めていました。オンライン開催では自宅からでも参加が出来、子育て中の私もチャレンジしてみようと思い、学会参加に至ることができました。また、アーカイブ配信もあり学術的情報が取得しやすくなり、多くの講演を聴き研鑽を積むことができました。子育てだけではなく、介護や病気などマイノリティの状況における様々な人々が参加できる、社会を新しい形で作り上げていく必要があることも考えさせられました。今回の経験を今後のリハビリに活かしていきたいと思います。

 

総合リハビリテーションセンター

上田 麻美 (言語聴覚士)

 

              

 

短時間通所リハビリでの新年を迎える準備と言えばこれです! ~干支作り(とら)~

2022年を迎え早くも2ヶ月が経過しようとしています。

今年は雪も多く、寒い日が続いています。

近江温泉病院の周辺も白銀の世界です。

 

スキー好きの利用者さんは、「今年もスキー業界の方が営業できます。うれしいなぁ」と

こちらは、写真が趣味の利用者さんが当院の屋上から取ってくださった写真です。

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さて、今年は寅年!!!

笑ガオーでいろんなことにトライ!する一年にしたいです。

毎年、普段はなかなかしないけど、みんなで一緒に新しいことに挑戦しようということで、陶芸でその年の干支の置物を作成しています。

干支の話で盛り上がりながら・・・自分の干支を紹介しあって自分の性格を話しあったり和気あいあいと作りました。

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トラってどんな顔してたかな?なんて話ながら・・・・

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「私の子にはひげをつけたろう」「あんたかわいいなぁ」とか言いながら・・・・

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寄せ植えと一緒に飾り付けて、作業療法室に入る皆さんをお迎えしておりました。

皆さんの個性が出ていてそれぞれ素敵です。

 

今年も一年、近江デイリハセンターをよろしくお願いいたします。

 

西山亜由美(作業療法士