「喫茶 おうみ」
「わしは、ホットコーヒー。砂糖もミルクも入れるわ。」
「今度は娘も連れて来たいわ」
先日、認知症治療病棟で喫茶店を開催した一コマです。
喫茶店の雰囲気を作り、デザートと一緒に飲み物を本人に選んでもらい飲食していただきました。自宅では、コーヒーを飲む機会が多かった方でも入院中となると機会がなく、病院側が提供することはあっても自分で選んで飲むことはほぼない状況です。
メニュー表を見ながら、ホットコーヒー・アイスコーヒー・お茶・リンゴジュースの中から選んでもらいました。言葉にできなくても、メニューを指差して注文。
食器をプラスチックではなくコーヒーカップを使い、スティックシュガーとミルクを添えて提供しました。
コーヒーに砂糖を入れ、ミルクの蓋を開けてスプ-ンでかき混ぜて飲む。
私たちからすると簡単なことですが、認知症の方にとっては難しくなっていることもあります。普段の食事場面からこぼすのではないか、操作がわからないため介助が多く必要になるのではないかと予想していました。しかし、砂糖とミルクを開けてコーヒーに入れることはスムーズにできる方が多かったのです。
「おかわりないの?」「おいしかったわ。ありがとう。」と言って下さる方、長時間喫茶スペースに居られる方、それぞれに楽しんで頂けたと思っています。
また、次回機会を作って開店したいと思います。