おうみリハビリだより

近江温泉病院 総合リハヒリテーションセンターの回復期リハ病棟・介護医療院・医療療養病棟・認知症治療病棟・ 近江デイリハセンターの理学療法・作業療法・言語聴覚療法の紹介

~訪問リハビリのご紹介~認定訪問療法士に合格しました!

当院の訪問リハビリでは、身体機能の改善だけを目指すのでなく、今まで大切にされてきた生活の充実やその生活空間の拡大を図ることを目的とし、ご自宅にお伺いし実生活に沿ったリハビリをおこなっています。

 

この8月に、認定訪問療法士に2名のスタッフが新たに合格し現在、理学療法士3名、作業療法士4名、言語聴覚士1名のうち4名が認定訪問療法士を取得しています。認定訪問療法士とは、実践に必要な知識と技術、現場における対応能力を獲得し、良質な訪問リハビリテーションの提供と多職種協働のチームの一員として、地域で活躍できる療法士を育成し日本訪問リハビリテーション協会により認定を受けた者をいいます。

利用者とそのご家族、地域の方に信頼されるよう、日々自己研鑽を忘れず地域資源を活かしたリハビリの実践に取り組んでいます。

例えば・・・

 

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他にも、「足腰が弱り転倒が続いている」「病院を退院するが家での生活に不安がある」「介助量が増えたため介助方法を指導してほしい」「食事の時のムセがあり食形態についてアドバイスをもらいたい」など短期間の利用でも可能ですので、ぜひご相談ください。

 

作業療法士(認定訪問療法士) 吉田

~1‐2時間での短時間通所リハビリ開始のご案内~ (介護保険分野)

7月から当院の3階リハビリテーション室にて1~2時間(約70分)の短時間通所リハビリを開始いたしました。

 

退院直後でご自宅での生活にご不安がある方・・・・

自宅ではなかなか運動できない、最近体力低下が著しい方・・・・

脳卒中の発症後、自動車運転再開に不安がある方・・・・

病気発症後、再就労に向けて動作練習が必要な方・・・・

 

などの困りごとを持たれている方に、柔軟に対応させていただきます。

 

理学療法士作業療法士と体力作り、屋外歩行練習、自宅内の役割再獲得、自動車運転再開、就労に向けた練習等にぜひご利用ください。

 

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石山(理学療法士)西山(作業療法士

 

近江温泉病院での園芸活動を活用したリハビリ・作業療法について紹介します~その1~

近江温泉での園芸活動での取組について紹介します。

近江温泉の作業療法室には、できるだけ自宅環境を再現できるようにいろいろな道具、環境が取りそろえられています。

 

もちろん、園芸もできます。

滋賀県の自然豊かな土地に暮らす皆さんは、もちろん畑活動への復帰を目標にリハビリに取り組まれる方も多いです。

 

そこで今回は種からトマトときゅうりを育てることにしました。

目的は、車椅子レベルの方には屋内で種から苗作りに参加して頂き、プランターでの野菜作り。実際に畑に行くことができる方は、育った苗を生かして畑で育てていただくことです。皆さんでわいわい植え替えのタイミングなど協議しながら育てました!

普段会話することが少ない方も、ご自身の得意分野となれば、会話量も増えます。

 

f:id:oumiriha:20200717131737j:plain種はポットに爪楊枝を使って植えました。5月

 

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種から育てると喜びも倍増です。

 

 

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プランターと畑にそれぞれ植え付けました。(6月)

成長具合はまた次回報告いたします。

 

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自宅での生活も、ついつい運動はできない・・・・等で自宅に引きこもってしまう方が多いです。しかし、何度か実際の動作を行うことで自信がついて自宅で再開できる方が多いです。そのようなきっかけ作りを通所リハで一緒に行えればと思っています。

 

近江デイリハセンター(短時間通所リハビリ) 

西山(作業療法士

「ゴマどら焼き作りに挑戦しました!」

当院回復期病棟に入院されている患者さんと一緒に、集団で調理訓練として「ゴマどら焼き」作りをしました。

 

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                     ごまの良い香り!                                一生懸命混ぜて下さいました

 

 

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                                                おいしそうに焼けました~ ♪

 

 

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 ゴマ入りあんこをたくさん塗って、、、 自然と会話も笑顔も増えていきましたね。

 

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            完成!最後は笑顔で記念写真。

 

さすが主婦の方々、美味しそうなゴマどら焼きができあがりました。

集団で行うからこそ、「これはどうしましょう」「私がしましょうか」と声をかけて、生地を混ぜる方、あんこを作る方、指示を出す方と助け合いながら一人では取り組めなかったことに挑戦できたり、「いい匂いがしますね」「おいしそう」とお話をしながら楽しい時間を過ごすことができました。

 

                  作業療法士 佐藤

 

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私たちリハビリテーションスタッフが、

患者さんと共有している目標は・・

その人らしさ、そして日々の日常を取り戻すこと・・・です。

 

手がもっと動くように、

もっと足が動くように

もっとお話ができるように

・・・・などの、機能の回復に取り組んでいます。

    でも、それだけでなく

 

その時の状況の中でも・

  もっとしっかりと歩けるように

  食事が自分で食べれるように

  お茶が飲めるように

  おトイレが一人で行けるように

  自分で着替えられるように

・・などの日々の生活で、していた自分の生活動作を

  できるように取り組んでいます。

・・でも、それだけでなく

     車が運転しないと

     買い物にいかないと

     仕事にいかなければ

     集まりに行かなければ

     料理や掃除など家のことを、しなければ・・

・・など、日々の社会の中で、役割として・・しなければ

  と思っている活動ができるように、取り組んでいます

・でも、それだけでなく・・・

以前のように・・友達とお話ししたい

        釣りに行きたい

        映画に行きたい

        畑に行きたい

        お庭のはなを育てたい

        旅行に行きたい

        温泉に行きたい

・・・・など、日々の楽しみとして、

    つづけたいと思っている活動取り戻すこと

    ・・または、

    それに通わるものを提案し、現すること!

 

    長い入院生活の中でも・・・

    楽しみのある生活と共に、リハビリがあるから

    前向きになれる・・・頑張れる・・・・

    ・・・・心が動けば、身体もうごく・・

       ・・そんなリハビリを目指しています。

 

          総合リハビリテーションセンター

                  部長 石黒 望

 

 

 

 

「ひなまつり....季節の催し」を、通じて・・元気に‼️

 当院回復期リハビリテーション病棟では、、20代、30代、40代、50代、60代と若い方など、身の回りの生活動作の獲得のもと自宅復帰と共に、復職を目指す方、趣味活動を取り戻したい思いの方、そして70代、80代、90代の方など高齢の方も同様に、身の回りの生活動作の獲得と共に、したい活動を.......自分らしさを感じる時間を取り戻すことを大切にされている方.....様々な思いで、リハビリの日々を過ごしています。

 

 3月4日には、当院9階回復期病棟の「ひな祭り-季節の催し」を開催。そのプログラムのメインイベントは「歌自慢大会」でした。

・・・様々な麻痺があっても比較的保たれている「歌を歌うこと」は心理療法として脳の活性化や、大きな声を出すことで肺機能の向上など様々な身体に良いことがあるといわれています。歌自慢を楽しみながら、心も体も健康になっていただければと思い企画しました。

 

 歌自慢にエントリーしていただいた患者さんです。

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皆さんとても素敵な歌声でした。

 

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 聞いておられる皆さんも、一緒に歌をたったり、手拍子をしたりと盛り上げて下さいました。皆さんの楽しそうな笑顔が見られて、私たちもとても嬉しかったです。

・・・普段の生活では混乱した様子で不安な様子をされている方も、得意のうた!十八番を大きな声で、感情のこもった、歌いこまれた歌を披露してくださり!職員一同大喝采❗️「あの方、とても上手ね」……とても素敵な笑顔を見せてくれました。

 

  また、プログラムの後半には、以前入院されていた患者さんからのビデオメッセージがありました。

 

 

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・・・皆さんから「リハビリ頑張ろう」「すごい」「頑張ってやるなぁ」等の感想を聞くことができました。普段聞くことのできない退院患者さんの想いを届けることができてよかったです。

 

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 「ひなまつり-季節の催し」では普段のリハビリでは見ることができない患者さんの表情をみることができて、患者さんだけでなく、職員も、多くの元気パワーをいただきました。とても楽しく、有意義なひと時を過ごせて嬉しかったです‼️普段のリハビリの中でも、皆さんの!そのような姿に出会えるように!頑張りたいと思います。みなさんありがとうございました。

 

 

 

 

リハビリとして麻雀を楽しんでいます

ある日の作業療法室では、患者さんが集まり麻雀を楽しまれています。

「えっ・・・麻雀が、リハビリ・・?」 って思われる方もおられるかと思いますが・・そうなんです・・リハビリ・・作業療法の中で、同じ入院いる仲間のちからを借りて、あるメンバーのリハビリに取り組んでいます。 

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ちなみに麻雀台は患者さんの手作り!・・・・制作過程を、計画的に考え遂行する作業技能の訓練プログラムとして構成し作成してもらいました。

 

参加している皆さん・・・昔、麻雀にハマっておられたとのことで腕前は超一流です。

 「久しぶりにやったけど、頭使うなー!」

 「すごいリハビリになるわ!」麻痺のある手を用いたり、麻痺のない左手を起用に用いたり、普段は、ぼんやりとしていた頭脳を、働かせ、考え、集中し、長時間取り組む、楽しむ。

 

体を動かすリハビリに意欲を失ないベッドの日々で、狭い世界にこもり、過ごしていた方も、この時間をきっかけに、以前の自分の姿を取り戻し、目を輝かせています。この機会をきっかけに、周囲の方との会話も増え、意欲のなかった体を動かすリハビリにも、参加できるようになりました。..馴染みのある麻雀を通じて、少しずつ自分らしい生活のリズムが戻ってきた!ということでしょうか。

 

麻雀中の会話ってどうしてあんなに盛り上がるんでしょうね?皆さんの顔から自然と笑顔がこぼれ、作業療法室は笑い声で包まれました。そんな中、何局かすると、皆さんの表情から笑顔が消え、困惑の表情に・・・。

 

「リーチ!!」

 

「こりゃ(この捨て牌じゃ)、わかんなー」

「安牌ないわー」

「○○さん(勝負をしに)いったら、僕もいきますわ!」

 

と緊張する場面でも会話は絶えません。

皆で楽しくお話したり、他家に振り込まないように一生懸命考えたりする中で、気持ちが緩んだり、緊張したりするからこそ麻雀は楽しいんだと思いました。

 

 

新型肺炎が流行していることで当院も外出の自粛や感染対策など厳重に取り組んでおります。自粛のムードでストレスが溜まりがちですが、そんな中でも楽しめる作業を通じて、失いがちな自分らしさを少しでも取り戻していく過程を、患者さんと共に...........と、思う時間でした。

 

作業療法士 福本