おうみリハビリだより

近江温泉病院 総合リハヒリテーションセンターの回復期リハ病棟・介護医療院・医療療養病棟・認知症治療病棟・ 近江デイリハセンターの理学療法・作業療法・言語聴覚療法の紹介

趣味のパッチワークが体力作りになりました!

近江温泉病院の作業療法科では、その方にとっての「大切な作業(活動)」をお聞きしています。

 

歩く。

一人で○○をする。

仕事をする。

趣味を楽しむ。

車を運転する。

 

色んな思いを知り、また大切な作業(活動)ができるように、一緒に考えて進んでいきたいと思っています。

 

 

今回は、趣味をまた楽しみたいと教えてくださった方が、入院中も趣味を通して心身共に元気になった事例を紹介します。

 

Aさん90代の女性

庭の草むしり中に転倒し、大腿骨を骨折し入院されました。

 

はじめは車椅子で移動し、身の回りのこと全てにお手伝いが必要でした。

 

その方にとって大切な作業(活動)は何かとお聞きすると、身の回りのことをお一人ですること、家族の手伝いをすること、趣味のパッチワークをすることと教えてくださいました。

 

入院前はパッチワークをよくしていたとのこと。

そこで、入院中も趣味が継続できるように普段使っている道具と材料を病院に持ってきて頂きました。

 

 

 



 

リハビリの後はパッチワークができるように環境を準備しました。

 

そして、毎日リハビリ以外の時間にもパッチワークをしに作業療法室に歩いて通ってくださいました。

 

 

趣味がきっかけで歩く機会が増えました。

歩く機会が増えたことで体力がつきました。

大切な作業がAさんにとってのリハビリになっていました。

 

はじめは車椅子を使用していたAさんでしたが、自分の足で歩けるようになり、身の回りのこともお一人でできるようになりました。

 

 

 

入院中に作った作品は家族にプレゼント。

入院中も趣味を楽しまれ、明るく過ごされました。そして無事に自宅に退院。

「長いようで短かった、楽しい日々でした。」とのこと。

 

退院後はお手紙とパッチワークの作品をプレゼントしてくださいました。

とても嬉しかったです。

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

これからも、「大切な作業(活動)」を支援したいと思います。

 

 

回復期リハビリテーション病棟

作業療法士 戸上茜理