おうみリハビリだより

近江温泉病院 総合リハヒリテーションセンターの回復期リハ病棟・介護医療院・医療療養病棟・認知症治療病棟・ 近江デイリハセンターの理学療法・作業療法・言語聴覚療法の紹介

患者さんからのお便り・・・・様々な思いの中で・・・お便り有難うございました。

 当院に外来でのリハビリを受けられ終了された患者さんよりセラピストへお便りを頂きました・・・皆さんの思いに寄り添えるように・・気持ちを新たにさせていただきました。・・・この方と同様な思いで過ごされている方にも、また多くの方々にとって励ましに・・人生のアドバイスに・・なればと思い紹介させていただきます。

療法士の皆様へ

 5月初めより、通院治療でしたが大変お世話になり有難う御座居ました。
日常、これという持病もなく過ごしていた矢先に、右半身に異常を覚え診察を受けた所、脳梗塞と診断され即入院、次の日から徐々に右半身が動かなくなり、手足は勿論口も駄目になり意識だけがはっきりしていて、このまま寝たきりになるのなら死んだ方がいい、とまで思う日々を泣きながら過ごし、微妙に動くようになった時の喜びは、ありがたさと不思議さで、それこそなった者で無いと解らないかも知れませんね!
 少し動いた時点で、貴病院を紹介して頂きリハビリを受けるようになりました。通院毎に親切丁寧に各先生方にご指導を頂き、体の動かす理屈とハード面で実際に動かして見て、の繰返しが始まりました、動くのが当たり前とと思っていた手や足が、訓練しないと動かない悔しさと、少しずつ動くようになる喜びは何にもましてありがたいと感じる、と同時に動くのが当たり前、と思っていた事が如何に大切な事か痛感。同時に先生方が一所懸命に治療されている、私よりも重度な患者さんを目の前で見ると心から少しでも良くなってほしいと思う、祈りたくもなる。なぜ自分だけがと悔やんだ事も有ったが今は正直にそう思う。
 自身もリハビリを受け、少しずつ良くなり5月末には仕事に復帰、体が動き出した時の喜びと同じ位の幸せを復職に感じる(もう定年を過ぎているんでおかしな気もする)、本当にありがたい、先生方に感謝!パソコンを扱い、文字もゆっくりでは有るが書ける。ゆっくりとそこそこの距離が歩ける。『夢見たい』近隣の人、職場の人、知人、それぞれが大丈夫か?と声をかけてくてる、本当にありがたい事です。
そのたびに発症した様子、右半身が動かなくなった時の気持ちなどを話している、これは決して自慢ではなくこんな惨めな病気には、一人でもかかってほしくない、そのために話をしています。
後輩でタバコをやめた人も居ます、息子も禁煙指導を受けるようになりました、吸わない人でもかかるかも知れませんが、確率が高くなるものは止めるように話しています。今、私ができることはそれ位です。
 そして、それが皆様に対するお礼と考えています、未だ自身70か80%か判りませんが、教えて頂いた事を良く理解しながら自分で努力して、皆様に『歩ける様になった夢を見て夜中に起きなくなった』と報告します。3ヶ月余りでしたが先生方にはお世話になり、肉体は無論の事、院内の患者さんの先生方の指導を拝見し私の人生の中で、精神的にも貴重な時間を頂いた事、幾重にも感謝お礼申し上げます、まだまだ残暑厳しくお仕事大変とお察ししますが、御身大切のご活躍下さい。

脳梗塞の一患者より
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お手紙有難うございました。