おうみリハビリだより

近江温泉病院 総合リハヒリテーションセンターの回復期リハ病棟・介護医療院・医療療養病棟・認知症治療病棟・ 近江デイリハセンターの理学療法・作業療法・言語聴覚療法の紹介

家族交流会『嚥下食試食会』を開催しました!(回復期リハビリ病棟の取り組み)

 9月6日に回復期病棟で入院されている患者さんの家族2組を対象に家族交流会『嚥下食試食会』を開催しました。

 家族交流会では、退院後の生活について、当院で毎月のカンファレンス後に実施している『お悩み・ほっと!アンケート』を通じて伝えられた、共通の不安や悩みを抱えている家族同士で交流し、情報交換ができる場を提供しております。今回は退院後の嚥下食の作り方について不安を抱えられている2家族の方々を対象に、栄養科と協力して家族交流会を実施しました。

 私たちスタッフにとっても“食”をテーマにした交流会は初めての試みであり、緊張しながら始まりました。



栄養科の方に以下のメニューを用意して頂きました!

  

◎松華堂弁当
・鮭の切り身とキザミ
筑前煮(普通食)とキザミ
ビーフシチュー(普通食)とキザミ
・白菜とカニカマのクリーム煮(普通食)とペースト
◎主食
・普通米飯
・軟飯
・粥
◎補助食
・メディミルスープ
・エンジョイゼリー

食事しながら、栄養士・言語聴覚士から栄養や嚥下についての説明が行われました。



「普通食とペースト食では味が微妙に違うんですね」、「ペースト食は味は良いけど、思っていたよりもとろみが強いですね」・・・などといった様々な感想が出ました。

両家族ともだんだんと緊張が解けてきて、具体的な質問もたくさん飛び出しました。
「これは家ではどのように調理すればいいんですか」、「うちのおばあちゃんはみかんが好きなんだけど食べさせても大丈夫でしょうか」・・・。一つ一つの質問に栄養士・言語聴覚士が丁寧に答えていきました。

今回は初めての試みで反省点も多々ありますが、家族さんの反応もよく、良い交流会になったのではないかと思います。今後も、様々なテーマの交流会を行うことで多くの家族の不安を少しでも解消できればと考えています。このような機会をもっと提供していけるよう、家族さん方の不安の声にしっかりと耳を傾けていかなくてはならないと感じました。


H26.9.6 家族教室プロジェクト
理学療法士:藤原 今日子