夏の思い出・・・・七夕~皆さんの願いが叶いますように~
すっかり季節も秋・・晩秋へと向かっているような寒さです。
夏の活動を振り返り、大切な記事を振り返り大切な記事を掲載できずにいることに気が付きました。・・・・・季節は夏・・・7月も終わり、8月もすでに中旬となった頃の記事です・・・少し懐かしんで書いてみます。
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当センターでは、みなさんの願いが込められた短冊を、七夕の日に近くの神社へ納めています。毎年のことですが、神社へ行ってみると、さまざな笹飾りであふれています。願い事を笹に込める七夕・・・・自身のこと、家族のこと、友人のこと、同じような境遇の方への思い・・・・さまざまな思いであふれたこの空間に身を置くと、心が、引き締まる思いです。
皆さんの願いが叶いますように・・
作業療法士 佐藤茉有 神保帆束 福本陽平
子育て中の学会発表
子育て中のSTが・・・各学会で演題発表を行いました。
2021.11.18~19 リハビリテーション・ケア合同研究大会兵庫2021
「コロナ禍における入院中嚥下指導の課題~訪問リハビリからの視点~」 阪下 浩平
2022.1.15~16 第11回日本リハビリテーション栄養学会学術集会
「多職種でリハ栄養モニタリングを実施し、在宅復帰に至った低栄養・重度嚥下障害の一例 」岩本 徹
2021.2.3~4 第9回慢性期リハビリテーション学会
「様々な事業所との連携を図り職場復帰に至った失語症の1例」 上田 麻美
昨年よりコロナ禍の影響で学会がオンライン&オンデマンド&ハイブリッド形式での開催が多くなりました。育児もあり宿泊の必要がある遠方での学会参加は諦めていました。オンライン開催では自宅からでも参加が出来、子育て中の私もチャレンジしてみようと思い、学会参加に至ることができました。また、アーカイブ配信もあり学術的情報が取得しやすくなり、多くの講演を聴き研鑽を積むことができました。子育てだけではなく、介護や病気などマイノリティの状況における様々な人々が参加できる、社会を新しい形で作り上げていく必要があることも考えさせられました。今回の経験を今後のリハビリに活かしていきたいと思います。
総合リハビリテーションセンター
上田 麻美 (言語聴覚士)
短時間通所リハビリでの新年を迎える準備と言えばこれです! ~干支作り(とら)~
2022年を迎え早くも2ヶ月が経過しようとしています。
今年は雪も多く、寒い日が続いています。
近江温泉病院の周辺も白銀の世界です。
スキー好きの利用者さんは、「今年もスキー業界の方が営業できます。うれしいなぁ」と
こちらは、写真が趣味の利用者さんが当院の屋上から取ってくださった写真です。
さて、今年は寅年!!!
笑ガオーでいろんなことにトライ!する一年にしたいです。
毎年、普段はなかなかしないけど、みんなで一緒に新しいことに挑戦しようということで、陶芸でその年の干支の置物を作成しています。
干支の話で盛り上がりながら・・・自分の干支を紹介しあって自分の性格を話しあったり和気あいあいと作りました。
トラってどんな顔してたかな?なんて話ながら・・・・
「私の子にはひげをつけたろう」「あんたかわいいなぁ」とか言いながら・・・・
寄せ植えと一緒に飾り付けて、作業療法室に入る皆さんをお迎えしておりました。
皆さんの個性が出ていてそれぞれ素敵です。
今年も一年、近江デイリハセンターをよろしくお願いいたします。
西山亜由美(作業療法士)
バリアフリーガーデニング
園芸をする際、こんな悩みはありませんか?
「園芸をしたいけど・・・地面にしゃがむことはできないし・・・・」
「畑しごとが好きだったけど、車椅子じゃ植物を植えたりすることが難しい・・・」
そんな悩み解決のために作ったのが、この高さのあるプランターです。
車いすでも作業しやすいように、足がプランターの下に入りやすく設計されています。
さらに、立ちながら、しゃがむことなく活動できるような高さに設定されています。
毎週一回、通所リハの時間にコツコツ作って頂きました。
脳出血により左片麻痺のAさんですが、趣味の日曜大工の力を活かして設計から、材料選び、作製に至るまで担当していただきました。
作業療法室にある、万力で木を固定して、のこぎりで裁断したり・・・釘を打ったり・・・
自宅でも奥さまとDIYを実践されたと伺いました。
通所リハで体験したことで自信を持っていただき、ご自宅での活動に繋がっていくことを改めて実感しました。
実際にやってみないと分からない。経験することで様々な発見があることも“作業”の魅力だと思います。
完成品は寄せ植えを行って、お正月の門松飾りにしました。
葉ボタンとビオラの脇を固めているのは、行く年のうしと来る年のとらですよ。
近江デイリハセンター(短時間通所リハビリ)
作業療法士 西山亜由美
訪問リハビリ 2021年度 往診ブログ ~近江訪問リハ・ステーションより~
近江訪問リハ・ステーションでは、リハビリスタッフがご家庭まで訪問し、様々なリハビリテーションを行い、利用者さんの心身機能の維持・回復だけでなく、役割の再獲得や余暇活動の実施などを目的としています。 在宅での心身機能の維持・改善、ADL(日常生活動作)指導、また状況に応じ、住居改修のアドバイスや福祉用具の選定を行います。当院のある東近江市近隣地域だけでなく、お住まいが彦根・米原方面でもサテライト彦根より訪問させて頂いています。
当事業所では、平成30年度介護報酬改定「訪問リハビリテーションの提供にあたっては、事業所の医師が利用者を診察し、リハビリテーション計画を立て、それに基づきリハビリテーションの指示を出すことが原則…【以下、略】(参照:訪問リハビリテーションにおける専任の常勤医師の配置の必須化)」に基づき、現在に至るまでの約4年間、毎月、医師を含めた会議を実施し、利用者さんの現状報告とリハビリテーションの目標共有を行っています。その月には往診(リハビリテーション計画作成の係る診察)を行い、医師とリハビリスタッフとの連携を行っています。また、必要に応じ、リハビリテーション会議を開催し、より充実したサービス提供を図るため、利用者さん・ご家族・各種サービス間でも情報共有を行っています。
今後も高齢化が進む中、利用者さんの生活を支えるサービスとして、訪問リハビリテーションを必要とする方に必要なサービスを効果的に提供していきたいと考えています。
★現在、理学療法士3名・作業療法士3名・言語聴覚士1名が、それぞれのニーズに応じて連携して支援させて頂いています。
認定訪問療法士 瀧沢 幸美 (作業療法士)
医療療養病棟-リハビリテーションの一環として患者様にご家族へのお手紙を書いていただきました
世間にコロナ禍が広まって2年ほどが経ち、長い期間入院されている患者さんとご家族は直接顔を合わせることが難しい日々が続いています。
当院の医療療養病棟に入院されている患者さんのAさんとご家族も直接顔を見に行けないならせめてもと、毎週のように丁寧な手書きの手紙を送って下さっていました。
手紙を読まれたAさんも「早く会いたいなぁ」「家族は元気にしているか心配なんだ」と、お互いの会いたい、顔を見たいという思いは日に日に募っておられました。
そこで、リハビリテーションの一環としてご本人に手紙の返事を直筆でお書きいただけることを目標に関わりをスタートしました。
理学療法では、手紙を書く間安全かつストレスなく座っていられることを目標に、両足の関節が座る姿勢に合わせてしっかりと動かせるための訓練と、床ずれができることのないよう姿勢調整も実施しました。
言語聴覚療法では、口からしっかりと食事をすることで栄養を摂ることを目標に飲み込みを安全に行ないながら、ご自身の言葉で手紙の文面を考えて頂けるよう訓練を行ないました。
そして、作業療法では上記で獲得した能力を最大限に発揮し、思いのこもったお手紙を書ききれるよう「鉛筆で綺麗に字を書ける」こと、「想いが伝わる手紙の文面を一緒に考える」という活動を通じて、「手紙で想いを伝える」という、Aさんにとっての大切な作業に取り組みました。
「え―っと、拝啓ってどういう漢字やったかなぁ…」
「これじゃあ、文が硬すぎるなぁ。読んでくれへんわ。」
「ここまでは消そう。書き直すわ」
・・・何度も何度もコツコツと消しては書き、消しては書きを繰り返される Aさんの表情はとても真剣。
そして、ようやく書き終えたお顔は・・・これまでで一番の笑顔でした。
そのAさんの満面の笑顔の写真を、一生懸命書き上げたお手紙に同封しご家族にお送りした所、大変喜んでいただき、リハビリテーションスタッフ宛に丁寧なお礼のお手紙を手書きでいただきました。
スピードや効率化で便利になった現代社会で、敢えて会えない人との時間を想いながらじっくりと綴る「手紙」というコミュニケーションツールの持つ奥深さを改めて感じることができ、患者さんとご家族との想いを少しでもつなぐお手伝いが出来たことを大変嬉しく感じた出来事でした。
〈ご本人、ご家族の方にご了解をいただき紹介させていただきました〉
理学療法士 黄瀬 颯斗
作業療法士 木戸 隆文
言語聴覚士 上田 麻美