おうみリハビリだより

近江温泉病院 総合リハヒリテーションセンターの回復期リハ病棟・介護医療院・医療療養病棟・認知症治療病棟・ 近江デイリハセンターの理学療法・作業療法・言語聴覚療法の紹介

LSVT-LOUD認定試験に合格しました!

LSVT-LOUDはアメリカで考案された大きな声を出すことを意識するリハビリテーションプログラムです。言語聴覚療法では、訓練効果に関するエビデンスが最高のⅠレベルと認められています。特にパーキンソン病患者さんの発話障がいへの効果が期待されています。

 

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今回、昨年11月7‐8日、LSVT-LOUD認定講習会に当院から2名の言語聴覚士が参加しました。コロナ禍のため、バーチャル・ライブコース(オンライン講習会)形式で開催され、無事試験に合格しました。

 

 

当院でもパーキンソン病を含む音声機能障がいを抱える患者さんが多くおられます。その方たちに少しでもよりよい言語療法を提供できるように努めていきます。

 

介護医療院での作業活動について

介護医療院では

春から秋にかけて田植え→稲の収穫→脱穀→おにぎり作りを行なっています。

 

春:5月 田植え

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スタッフはみんな初心者でしたが田植え経験のある方に

「水が多いな~」「間隔をあけて植えるといいよ」などと、

教えて頂いて無事に植えることができました。

 

秋:9月 稲の収穫

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穂がたくさんついてきたのでついに収穫しました。

鍬を持つのは久しぶりでしたが、さすがです!!

 

10月 脱穀 

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ひと粒、ひと粒落ちないように・・時間がかかりましたが達成感がありました。

 

11月 おにぎり作り

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昆布と梅干しを中に入れてぎゅっぎゅっと、握りました。

 

普段、食べているお米ですが、こんなにもお米を作るには過程があること、時間がかかってもお茶碗一杯分にしかならないこと、ひと粒ひと粒のお米の大切さを考える機会となりました。入所者さんの新たな一面を見る事もでき、また今年もやっていきたい行事です。

 

作業療法士 加藤 志保

「医療病棟にてお団子作りをしました!」

掲載が遅くなりました・・が、昨年の十五夜に、実施した小集団活動でのお団子作りについて、報告したいと思います。

 

同じ病棟の方6名に集まっていただき、まずは粉と水を混ぜ混ぜ。

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そして食べやすい一口サイズに丸めます。

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皆さん慣れた手つきで、どんどん出来ていき、、、

こんなにたくさんになりました!

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これをお鍋でゆで、棒に刺して、味を付けて、、、完成!!

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とても美味しそうに出来ました。

あんことみたらしときな粉の3つの味を用意し変化を楽しみながら食べました。

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次から次へと箸が進み、大きな口でたくさん食べておられました。美味しいと自然と笑顔になり、お話もたくさんになっていきますね。

また、最近食欲がなかった患者さんも「おいしいなー、これなら食べられる」と言われ、たくさん食べておられました。

 

3月には、お雛まつりもあります・・・お雛祭りでは三食団子でも提案しようかな・・・

                                                                                                   

                                                                                                         作業療法士 平野

言語聴覚士(ST)の摂食嚥下障害のお仕事について

今回のブログでは、

 

言語聴覚士(ST)の摂食嚥下障害のお仕事についてお話しさせて頂きたいと思います。

 

今回は回復期・生活期での取り組みをご紹介します。

 

摂食・嚥下障害といっても原因は様々です。飲み込むことが難しい方、飲み込むことはできるが食物の認識ができない、食欲不振などがあります。

飲み込むことが難しい方には、嚥下造影(VF)を実施し、機能的な問題から検討していきます。また食物の認識が難しい方や食欲不振の方には、食事しやすい環境の設定、好まれるものを提供するなどのあらゆる視点から工夫を行なっています。家で使用していた馴染みの食器を持ってきて頂いたり、ご家族に好まれるものや市販の食品をおすすめして頂くなど、ご協力の下取り組んでいます。

 

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回復期リハビリ病棟から介護医療院へ転棟される患者さんについては、各病棟スタッフ間で引き継ぎを行います。事前に食事やリハビリ場面を見学し、情報共有を行い、途切れなくリハビリやケアが継続できるように努めています。病棟での生活の中でリハビリ練習を組み込みながら、食事の形態や量・摂取方法を検討し自力で食事を全量摂取に至ることができた方がいらっしゃいます。

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今後もより良く、その方らしく過ごせるように、食事の援助をしていきたいと思っています。

 

 

チューリップの球根をたくさん花壇に植えました!

今年は作業療法科でたくさんのチューリップを購入しました。

春に向けて通所リハビリテーションでは、利用者さんと一緒に花壇に球根を植えました。

 

まずは200個くらいの中から自分たちの球根の数を数えながら取り出し・・・・

選別していきます。数を間違えないようにお互いにダブルチェックをしながら・・・

 

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病前は園芸をされていた方も、病気をきっかけにあきらめてしまわれる方も多いですが、

「みんなで植えに行こうよ」「んーじゃあやってみようか??」

と周りの後押しも手伝って花壇に植えに行くことに

 

しゃがむ動作はむつかしかったのでベンチに座って行いました。

 

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同じ病気をされた方同士で、話合うと共感できることや、勇気が湧いてくることがあるとよく伺います(ピアな関係)

同じ時間を共有してリハビリを行なう仲間の和気あいあいとした環境も活かせるように今後もプログラムを組みたいと思っています。

 

こちらは、参加された皆さんの感想です。

・チューリップの球根を植えました。春が待ちどおしいですね

・綺麗に咲くと良いね。

・生えてからどんなバランスで咲くかわからないなぁ

・芽が出るか心配

・芽が出てくるのが楽しみ

 

最近「片手でもできることを」とパソコンの練習を始められた利用者さんが、メモから文字に起こしてくださいました。ありがとうございます。

 

短時間通所リハビリテーション

西山(作業療法士

秋の風情~認知症治療病棟より~

秋に桜とかいてコスモス。

春に咲き誇る桜と同様、秋に咲き誇るコスモス畑。一面に咲き誇る姿は圧巻です!!

稲刈りを終えるころに赤とんぼが飛び交い、コスモスが咲きだす!

皆さんも、こんな情景を目にされたことがありますよね。

空の色、緑の大地、イメージを膨らませて作製しました。

完成に手がけてくださったのは、3人の男性。

こうしようか・・・ああしようか・・・これがいい!と談義しながら作業を進め完成!

 

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今年の4月から病棟の壁に飾り始めた壁画。

 

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4月は桜、6月は紫陽花、8月は朝顔と作成をして今月はコスモス。

患者さん達は気づくと「ええ出来栄えや」、「きれいね」と好評です。

この花は何の花にみえますか?と聞くと「コスモスかな…」とわかってくださり、作りがいがあります♪

限られた病棟の空間を彩る壁画になっています。

時折、眺めていただき、ほっこりと和んで頂きたいと思います!

 

★一般的なリハビリテーションのかかわりとは違い、こちらの病棟では、「今・・ここで・・」「今の瞬間」「その笑顔・・満足」・・いま瞬間・今この時、自分を取り戻す・・こんなリハビリテーションもまた、大切にしています。

 

 

地域認定理学療法士、脳卒中認定理学療法士に合格しました!

今年新たに理学療法士2名が地域認定理学療法士脳卒中認定理学療法士にそれぞれ合格しました。これで当院には認定理学療法士が合計4名となりました。

認定理学療法士は「自らの専門性を高め、高い専門的臨床技術の維持、社会、職能面における理学療法の専門性(技術・スキル)を高めていくことを目的」に理学療法士協会が定めたもので、研修への参加、症例報告、最終試験に合格する必要があります。

当院では質の高い理学療法を提供し少しでも患者さん、利用者さんの笑顔につながればと日々研鑽しています。

今後も継続して当院リハビリテーション部門の質向上に努めたいと思います!

 

f:id:oumiriha:20201014121235j:plain 阪下沙紀 木村友哉 (理学療法士)